其之拾 今ハヤリ、環境に優しい?
最近の農薬と雑草、水棲動物
 ホンマに最近の薬は、対水生生物にすこぶる低毒。オタマジャクシが居るとことに散布してもまず死なん。今年(平成15年)は何処の田んぼにも、特に有機質の肥料を使っている圃場にキモチ悪いほど「タニシ」がウヨウヨいる。最初どっかから稲を食い荒らす「ジャンボタニシ」でも入って来たかと思うくらい。下の写真苗の株間が18cmなので約40cm四方に確認出来るだけで12−3匹。これだけの密度でタニシを見たのは初めて。水質や環境が改善されている証しでしょうか?
メダカが絶滅の危機に瀕していると言われて久しいですが、最近私らの所では妙にメダカが増えてきたっていうか見る機会が増えてきた。メダカより先に姿を見なくなった「モロコ、(クチボソかも)」も最近田んぼの水路でよく見かける。っちゅうコトは水質が改善されているってことか、ただ注意深く観察しているだけなのか?どっちにしても目撃頻度が上がっているってことは、生息個体数が増えているには違いないでしょう。
 最近除草剤に抵抗性を持った雑草が現れてきました。クスリ屋さん業界では、「SU抵抗性雑草」といっているみたい。 メカフェチには「キャブかい?」って言しまいそうな名前ですが同じ種類の剤(薬品)を4−5年以上使い続けると特定の雑草が残るようになって来ています。2−3年前から「ホタルイ」(線香みたいな雑草、イグサの仲間)が残ると言うことをきいていたのですが、今年同じ薬を5年ほど使ったら見事にホタルイの群生。他の雑草は皆無。その他「アゼナ」(これはウチらでは知らん)とか「コナギ」(これも残るな)やら「キクモ」(金魚鉢に入れる水草みたいなヤツ、これもあるわ)。まぁ使う方にすれば「何が変わった?」って感じなのですが雑草にすれば大違いの感じ。うちらでは、どのみち一回しか除草剤使いませんので有り難い。今年(平成15年)も新剤を3種類ほど使ってみましたが、今のところ良好。一度きりしか使わないクスリなので心して決めないとね。
  今までのクスリでは絶対きかなかった「ヤナギタデ」にまで効くS社製某新製品の除草剤。写真の如く下葉が一時的な軽い薬害みたいに変色するもののその後の生育には問題なし。対水性生物は写真の如くタニシがウヨウヨ状態でかなりの低毒な様子。ドジョウも居たぞ、この田んぼ。
  つづく To Be Continue