、続々、復活電球小僧
究極の明るさを求め続け・・ その3
とりあえずGMの作業灯のHID化は一応の決着を見るには見たが、今一つ配光パターンにピンと来ないし、何より純正ハーネスを電源線に使ってる為に電気的効率の面でかなり心配であるのには変わりがない。ただでさえ薄型バラストは標準バラストに比べて、バーナーの立ち上がりに時間がかかるし、光度の安定も今一つである。
歴然とした光量と照度の差はこんなもの。沃素バルブとHIDバーナーを交換しただけで灯体やリフレクターなどユニットは同一のもの 照射パターンはこんなもの。左右での色温度の差もはっきりとわかる。色温度の高いHIDだけで充分な光量だがパターンや照射範囲は今ひとつ。
で、あれこれ悩んで考えて、選んだのがこれ。お値段お手で、何より気に入ったのが作業灯だけに「照射角度180°」って後方フルカバーじゃん。
IPFスーパーオフローダー817ワーキングランプ
元々作業灯だけに死角ナシの照射角度フルカバー180° 上の写真は、灯体をほぼ水平での装着なのでかなり後方まで照射範囲がある。
とりあえず片側に取り付けてみることにする。具合がよければ両方に。純正作業灯に取り付けていたバーナーをこちらの灯体に装着。
後の作業灯を左右両方HID化する為に純正作業灯のハーネスのグロメット穴からバッテリー直引きリレーを介して電源を確保すべく、ルーフを取り外して配線。ルーフの中とご対面。天井裏はこんな具合。外したついでにラジオのアンテナ線も引き直して、後から前へ位置変更。
純正ハーネスからでは電源確保に問題があるので、バッテリー直引きリレーハーネスで電源を弾き直し。
ルーフを外して、Bピラーから5sqのコードを降ろして本機の電源取り出しカプラーと接続。とてもバッテリーまでは届かない。 キャビン後方の天井裏。固定しようが無いのでウレタンの緩衝材のある所にリレーを放置??
上のグロメット穴からリレーハーネスの線を引き出し。裸ではキャビンと接触して怖いのでコルゲートチューブで保護。 引き出した電源ハーネスをイグナイター、バラストのカプラーと接続。黒い「オスカプラー」付きなのでグロメット穴から引き出す際は黒いオスカプラーからコネクターを外して引き出し。
で、照射範囲の改善に純正作業灯からIPFの作業灯に入れ替え。
実物を見てみると照射範囲180度のワケはこんな形状の樹脂レンズ。泥で汚れているときにヘタにブラシでこすると傷だらけになりそう。 照射パターンはこんな具合。左右の照射範囲は優に20mはある。足下を照らすのに俯角が大きいのでどうしても照射範囲は狭くなるのが難点。
180度も照射角があるのは、こんな半球状のレンズ形状になっているため。前後の照射範囲は「U字」断面のリフレクターの為に狭い。それに加え取り付け位置が高いので俯角が大きくなるので、どうしても範囲は狭まる。
ルーフをめくったついでに高電圧でラジオノイズが入るのを防ぐのにアンテナを前に移設 左右の照射範囲は1個で充分すぎるほど広いので左右の灯体の俯角を変えて照射範囲を前後に伸ばす。
真後ろから見るとこんな具合。
左右の俯角と振り角の違いが分かる。
とりあえずのテスト点灯で照射範囲や角度を調整。
細かい調節は実際に圃場で。
色温度は左右とも6000ケルビン。
本当に照射角180°なのか?は、ご覧の通り。
壁面に反対側のランプの影が映る。
キャビンから見た図。
俯角は小さめ、左はやや遠めに照射。
倉庫の中で撮影。
楽に新聞が読めるくらいに「ハンパなく明るい」
キャビンから見た図。
右側は3点リンクまで確認出来る様にほぼ真下。
実際に圃場で角度調節をして作業中の図。
後方にもこれだけ届いているので耕運や代掻きも真昼と同じ感覚で作業が可能。(めったにしないけど)
作業中の照射範囲。写真で見える範囲で、片側5条刈りコンバインの5行程=7.5mは光が届いているのが解る。(携帯電話のカメラで撮影したために画像がキタないのはご容赦を。)
結果、究極の明るさを求めた後部作業灯は一応の決着を見た、としておこう。
ただ、気になることがHIDを点灯すると、ハロゲン球よりも何故か「虫」が異様にライトの光に寄ってくる。人の目には色温度が上がったようにしか見えないが、虫には感じるハロゲン球よりも「赤外線」や「紫外線」が余計に出ているのだろうか?今の所は謎。
つづく To be Continue