其之拾六　こんなコト言うとるヤツ、おるんですけど・・・・

平成２０年２月２６日の新聞記事に

と、こんなのが載りました。

バッカじゃないの？

自分らの無策さを世間に公言しているとしか思えない内容で、１０００歩譲って「言いたいコトは分からんでもないけれど・・・」ヒマな役人連中が自分らの責任逃れに考えた口上以外の何者でもない。今の国内の農業事情を目先の「生産調整達成率」でしか見ていないのでこんなコトが平気で言える訳である。

お前らホンマに分かっとるんか？って言いたくなる。

ご存じの通り現状での農業従事者の年齢は６−７０代の高齢者が圧倒的に多い。今、目先だけ見て「米が余ってる」と言うならば、今後５年先、１０年先にこの年齢層が農業から身を引いたときに「次の世代」の後継者が「どれくらいの確率で就農、または、農作業を続けるか？」と言うことになれば私は半分に届かないと思う。

以前のように新農業基本法で農林水産省が目標に掲げた「他産業並みの所得」を得られる、そこそこ利益が出て機械や施設の更新が可能な「再生産が可能な米価」であれば、次世代の人らも農業を続けて行く気になるであろう。

しかし、兼業農家が農協へ出荷している程度では、米価は生産原価を大幅に下回る状況で兼業農家は給与所得を農業に注ぎ込んでいるような昨今では誰も農業に就こうとは思わないのは当然である。

つまり農業従事者が現在の半分以下に減る。（後継者が居るのは４割程度とも言われている）と言うことで、そうなれば「生産過剰」と言われる今の米の生産量は、たちどころに減り「生産不足」になる可能性の方が高くなる。

農業が衰退していけば職を失うのは農家ばかりではなく、肥料、農薬、農業資材、農業機械の関連企業、貨物自動車関連企業、それより真っ先に農林水産省をはじめとする農業関連行政機関の普及センター等々、まず真っ先にこのポスター作った人ら、あんたら必要ないですよ。

だいたい「生産調整目標」の数値でも何故、単位面積あたりの収量が地域で大幅に差があるのに「全国一律」に近いのであろう？現在の行政の発表している全国平均の収量は「１反あたり５３０ｋｇ」約９俵である。ウソやて。採れる訳がない。

この数字を踏まえて減反率３５％で計算して　５３０ｘ０．６５＝３４４．５ｋｇが目標平均の平均反収である。全国の生産者が平均３４４．５ｋｇ、つまり６俵弱の収量に抑えれば減反などしなくていい訳である。この数字が正しいのであれば不作対策の備蓄分を見込んで全国平均の反収が４５０ｋｇ、７俵半にすれば減反は不要だと思う。１０俵採った、１２俵採ったって多收自慢したがる人が居る限り減反政策はなくならないのである。

平均と言うからには、これより多い所もあれば少ない所もある訳で、どんなに頑張っても平均８俵＝４８０ｋｇしか採れない地域は２８．３％しか減反しなくていいはずである。３５％も減反すれば平均反収が３１２ｋｇになってしまう。

この反収３１２ｋｇはウチらの地域では「農業共済の被害」に認定され共済金が支払われる反収である。

逆に平均６３０ｋｇ採れる地域では減反率を４５．３％にしないと目標平均反収３４４．５ｋｇにならないのである。

つまり８俵しか採れない地域は「既に１割減反している」のと同じである。７俵半なら１５％と同じ。

これが件のポスター

こんなポスター作って目先の減反目標自分らの業務目標が達成しない言い訳や言い逃れを考えるより、５年、１０年、２０年先の中長期的な食糧生産計画、農業政策に真剣に取り組んで貰いたいモノである。近い将来「にっちもさっちも」行かなくなってから「どうしよう？」慌てても知らんよ。

こんなポスター作ったり、ＨＰに掲載して　　http://www.maff.go.jp/tohoku/press/syokuryou/keikaku/080213.html　
ご丁寧にこんなリンク引いてている方が 　 http://www.maff.go.jp/tohoku/press/syokuryou/keikaku/pdf/080213-01.pdf　　、
よっぽど税金のムダ使いで、もったいないんじゃないのかい？

これ作るのに、どんだけカネと時間を使っとるん？よっぽどヒマなんやな。もっと他にせねばらなん大事なコトがあると思うんですけど・・・

つづく　　To be Cntinue