アーシング工作室

実践施行編 その1  トラクター編

 で、いぢくり命の私の先入観では、アースの増設くらいでそんなに効果があるのかいな?
「燃費アップや低速域のトルクアップならプラグコードの交換の方が現実的だし、ライトの光量アップならライトチューンナップキットがあるやん?」と思いつつヘッドがHB球とH1で従来のライトチュンーナップキットが使えなくてイジけていた昨今、今の愛車ブルのU−14がいじくれる。
 
M1 rear
 その前に、俗に乗用車と呼ばれるクルマに効果があるなら同じ12V電源のトラクターにも効果が無いはずがない。ここはまず、当然のようにライトチューンナップキットを組んでいてもライトの光量不足で悩んでいるトラクターをまず生け贄に。ウチの主力戦闘機の65psのトラクター、ヘッドは、ノン沃素、フィラメント球の55/60W、キャビン上部にH2球55Wが2個、後部にレクタH4とタイプミニFOG、フェンダー上に首振りのstanreyの27W作業灯、総計maxで427W。(レクタは同時点灯させてあります)後ろは充分明るいものの前の足許、フロントタイヤの付近の光量がウィンぐライトでも付けてやろうかと思うくらい今ひとつの明るさ。インパネの電圧計も無負荷ライトOFFで13.2V位は出ているもののライトフル点灯で12.2V−12.5V位。
meter5 meter1
エンジン定格回転無負荷時。バッテリー電圧約13Vちょっと。 エンジン定格回転フル点灯時、ものの見事に12Vまで低下
 ノーマルのアース線は、推定38sqが一本バッテリーのマイナス端子からボディーに落としてあるだけ。やっかいなことに、このバッテリーは両方のターミナルが車体右側に前後してある。両ターミナルの間が狭いのでケーブルの取り回しが超厄介。これに14Sqケーブルと8Sqケーブル2本を左右のバルクヘッドとオルタネーターの取り付けボルトへ共止め。アース線なので別にショートを気にする事はないのですが一応コルゲートチューブで保護。 

 左の写真は車体左側オルタネータのアップ。下の新しいチューブと奥のボルトへ留めてあるのが増設アース線。ここまでマイナス側の強化を行っているのでプラス(+)側も8SqケーブルでオルタネーターB端子からバッテリーに戻しています。赤いテーピングは(+)線識別用。一番左がオルタネーターへ。中央が自作オーバーヘッドコンソールの8Sq電源線。右が車両標準のケーブル。
 アーシング施行後は、期待通りライトの光量推定40%アップ。今まで暗かったフロントタイヤ周辺も問題なし。発光部分を見ても明らかに色温度が上昇。


左側バルクヘッド部のボルトに14sqケーブルを。ボディーと接する部分は導通性確保のため当然塗料を落としてあります。 右側キャビン直前部のサイドカバー支持ステーとエンジンブロックの間に14sqケーブル。ここも当然塗装を落としてあります。

エンジン定格回転時ライトOFFの無負荷時14.1V出ている。 エンジン定格回転時ライトフル点灯時13.8V
オルタネーターB端子からバッテリーのプラス端子へ8Sqケーブルで接続したことで電圧計がバッテリーの+ターミナル電圧の監視からオルタネーターの出力電圧の監視の役割に変わっちゃいました。オートメカニック誌等整備関係の本によるとオルタネーターの整流電圧は、14.1Vと書いてあるので教科書通りきっちり出ています。
つづく To Be Continue