1、どんな道具が良い道具?
使い倒すか、磨き倒すか?
 どんな道具が良い工具って人によって様々で一概に言えないでしょう。使い方や使い道が人それぞれ違うわけでして、パン屋にいくら良いっていっても日本料理に使う出刃包丁が使えないのと同じでしょう。クルマの雑誌等では、やれ スナップオンだのハゼットだのスタビレーだの国産ならKTCだ、いやTONEだと絵に描いた餅の如く情報があふれております。
 極端なハナシ、輸入工具に憧れて買ってはみたけど勿体なくて使わない。ピカピカのメッキがキレイで毎日磨き倒して眺めて満足。そんな使い(?)方でも私は良いと思う。それで満足なら人様にモンク言われる筋合いはないっ。でも、道具なんだからやっぱし使ってあげてその使命を全うさせてあげる方がいいのでは?と言うのが私の考え。
 良い工具とは、自分が実際使ってみて一番使い易い工具、手に合う工具でしょう。SNAP−ON等に憧れて買うのも良いでしょうし、ホームセンターのマイナーメーカーの安物が使い易いならそれはそれで良いと思います。私がどちらかって聞かれれば、どちらでもなく両方です。しかし絶対譲れないのが安全性、工具が原因で怪我をしないと言う観点で選んでいます。人それぞれ手の大きさや持ち方のクセ力のかけ方や感じ方が違うので万人が使いやすい工具なんて存在しないはず。
 そんな基準で私が選ぶ基準は、使って(握って)痛くないコト。スパナやメガネのレンチ類でドイツの「スタビレー」が「柄の真ん中が窪んでいて(両面凹面レンズ状)握りやすいっていいますが、私が握ると指が掛かって握りやすいコトは握り安いのですがそこで思いっきり力を入れて握ると外側の厚くなった部分が小指の下(チョップをするとき相手に当てる所)の「痛いツボ」にちょうど当たって飛び上がるほど痛い。
 それとすべらないコト、そこで私の場合「ツルっ」としたメッキ仕上げは却下。ソケットレンチの握りでもなんでみんな「SNAP−ON」みたいに先細りでスッポ抜け易い形状が多いのでしょう?その昔、古い「KTC」のテーパーエンドのラッチェットハンドルを使っていて油で滑って手がスッポ抜けて「血ぃ」見て以来それがトラウマになってこの手の形状のハンドルはそれ以来使ってません。使うのはローレット加工か樹脂グリップの付いたタイプのみ。あのテーパーエンドが良いって言う人も結構いますのでこれも「好み」でしょう。
SNAP−ON標準のテーパーエンド。先が細いので手が油で汚れていると滑ってスッポ抜ける。怪我をしたので大嫌いなグリップ。 こちらはコーケン。私はこの手のローレット加工のされたグリップの方が滑らないので使い易い。メーカーは違うけどこのタイプのラチェットハンドルを20年以上使い続けてます。 樹脂グリップ付き。SNAP−ONに限らず輸入工具、特にヨーロッパのメーカーは樹脂グリップが多い。これはSNAP−ONのスイベルヘッド(この間買っちゃった)
 とにかく、自分の使う目的に合って、実際に自分の手で握ってみて使い易いのが、その人のベストツールでしょう。
自分の手で確かめましょう。