2、私(ワタシ)的選択基準 その1
ラッチェット、スパナ編
 道具を選ぶ際の選択基準は、人それぞれですが、値段に糸目を付けず良いものを選ぶ、自分の御贔屓のブランドで選ぶ、自分の使いやすさで選ぶのも良いでしょうし、値段で選ぶのもアリでしょう。ワタシの場合は何でもアリ。目的さえ果たせれば値段でも選ぶし、モノによってはカネに糸目を付けない場合もあるし、要は選択肢の問題。
 
 例えば、ラチェットハンドルなど「一生モン」とは言わないまでも長く使えるものは、なるべく良いものを求めるし、ソケットの「コマ」なんかだと安全性が確保出来れば「そこそこ」の精度があれば、マイナーブランドでも使っています。例えばいくら良いものでもスナップオンのソケットのコマ12個組12000円とか、コンビ10本組35000円はさすがによー買わん。自分なりに使い易く感じているKTCの標準品で手を打つ。けれども高くても実際に握って使い易そうなスイベルヘッド1本10500円とか、ショートハンドル12000円(15年位前)のソケットハンドルなら何の迷いもなく買ってしまう。
上から台湾製のProtoのコピーでプッシュリリース付きで値段の割りにかなり丈夫。Snap−Onのスイベルヘッド(買ったばかり)。アサヒのレギュラー丸ヘッド、Snap−Onのショート、手の中スッポリで狭いところはこいつが一番。特に下の2つはお気に入りで一番よく使ってる。ガンガン使って20年近く経過していてもビクともしない。 上からTOPのコンビ、薄くて使い易い。KTCの標準品コンビが3本、ホンマ標準品でワタシには結構使い易い。BETAのコンビ、特価で出ていて薄くて使い易いと思ったら以外に使いにくかった(後述)。Hazet75度メガネ、超使い易い一品。KTC標準メガネ、可もなく不可もなく。全て表面仕上げは梨地仕上げ、メッキは滑るので嫌い。 上からSnap−Onのショート。唯一の衝動買いの一品Snap−Onの黒のレギュラーでプッシュリーリースのボタンがないヤツ、珍しいので買っちゃったけど「工具箱の肥」。BETAの910オレンジハンドルの旧モデル、送り角5度ギア数72で作動感は精密機器。アサヒの丸ヘッド。ソケットハンドルの選択基準はヘッドのコンパクトなものを選んでる。
要は「使用目的に合った安くて使い勝手も変わらない同等品があるか否か?」他に選択肢がなければどんなに高くても、それがなければ目的が達成されないわけで否応なしに買わざるを得ない。
 加えて、好みの問題もあって、ワタシは、フツーの整備用工具の方が使い易いと思っていますが、親父なんかは、どうも建築用工具の方が使い易いみたい。ボルトナットの付け外しでもワタシは早回しにラチェットを多用しますが親父は「L字」「T字」レンチの方が使い勝手が良いようです。ラッチェットでも親父は建築用の「ゲンコツ」がお好みみたいだし。こればかりは全くの個人的嗜好での選択。

 写真中央のbetaのコンビセット、スパナの部分がホンの数ミリの「エラ」の張り具合で意外に使いにくかった。

 左がKTC標準品、右がBETA。矢印の部分の長さがほんの少しだが微妙に違う、と言うかBETAの方が矢印部分の「エラ」の張り出しが大きいので(寸法でホンの少し)狭い所で変につっかえて使いづらい。広いところだと大差なし。
 ボルト、ナットに対する寸法公差は、スパナ部分、メガネ部分、ソケットのコマにも言えるけど「BETAの方がキツめ」公差が少ない。もっと言うならHazetの寸法公差は「絶妙」の一言。新品のボルト、ナットにも引っ掛からずにスムーズに掛かるし外れるしかといって少々角の減ったボルト、ナットに使っても絶対ナメない。
 ホームセンターで売っているノーブランドというか「あんまし知らんブランド」は、最近でこそ強度や精度は必要充分だけど、メガネなんかだと「肉が厚過ぎ」たり「オフセット角が妙に中途半端」で狭い所に掛からなかったりするので「工具箱の中のお守り」、緊急用(使えりゃええ)のトラクター等の車載工具に。(最近のトラクターは工具すら付いとらん。使いもんにならんのが付いてるより、いっのコト付いてない方がマシかも?)
結果、どれでもそこそこ使えるけれど、超微妙な比較対照の問題だけれど私にはHazetが一番使い易い。最後は自分の感覚の好みの領域、というか問題。