ワタシの声も入ってる?
水田管理用ビークル 粒状物散布機 プロトタイプ機から量産(できてない)市販機
プロトタイプ1
「これや、これ。俺が欲しかったんは。」と言わしめたプロトタイプのマシン。田植機の本機の装着、散布幅7.5m、散布調整幅1.2m。散布量1kgー60kgまで1kg刻み。
田植仕様に対しての変更点は、空気入りナロートレッドのリアタイヤ、作物に排気のかからないようにアップマフラー。防除モードでは後の作業機の昇降範囲が狭く(小さく)なり最高速も低くなる。

 

プロトタイプ故、資材を入れるホッパーもFRPのワンオフ。ブームもアルミの角パイプで残った資材を排出する機構もまだ付いていない。散布口から残った資材を排出中。コントロールボックスの右下に見える赤い小さなレバーが散布幅調節のレバー左右各1.2mずつの3段階、最小で4条の散布幅。これが超便利。
コントロールボックス。1kg単位で1−59kgまで対応。まず資材の比重を測って「かさ」体積での繰り出しとなる。比重さえ合えば散布誤差はほとんどなし。 ホッパー内部。上が少量で1−5kg/反。1kg剤の散布も対応。下が6kg以上最大59kgまで。6−20kgは中量で中に見えるフラップが倒れて散布精度を上げる用になっている。繰り出しロールの駆動は電動モーター。

手前が第2PTOシャフト。奥が車速感応第1PTO(田植え作業に使っている方。)んでも資材繰り出しが電動モーターのクセに何故か第1PTOシャフトが接続されている。動力取り出しではなく作業機側は電磁ピックアップの「車速センサー」が。シャフト回転数で車速を読み取って繰り出しモーターの回転数を制御。車速が変化しても繰り出しを増減して車速に関係なく単位面積当たり一定の散布量に制御。
 この時の1kg除草剤散布の誤差が3%。1kg剤で3%なら肥料なら楽勝やん。「出たら持ってきてっ」と製品版が出ないウチに注文。メーカーさんの御好意でこれを肥料の散布に1日借りたまでは、よかったのですが圃場へ入れたとたん本機駆動系のトラブルで1往復約2反であっけなくリタイヤ。「あーなさけな」例え1往復でも約2反、散布の所要時間約25分。反当10分ちょっと。楽なこと。「散布より資材入れる方のが手間かかりそう」っちゅうのがインプレッション。入れてさえしまえば乗っとるだけだけど。
で、やってきた97年製粒状物散布機 製品版 「哀しき機体番号19番」
市販量産機1 リアビュー
組み上げた量産型散布機。ポッパーも中はよく見えるがポリカーボネート製でペナペナ。資材投入で絶対コワすと思って木の板を追加。図中「1」が第1PTO用速度センサー。「2」が第2PTO用ブロアー入力軸。 こちらがリアビュー。さすが市販量産型。見た目はキレイ。ブームはサビ対策の為ステンレス製。さびずにキレイなのはいいけど重いっ。吐出口の間隔は62cm。2個ずつ散布中でもON−OFF自在。

 

 本機と植え付け部分を分離。予備苗載台やらサイドマーカーを取り外してリアタイヤを空気入りナローの交換。


 クイックヒッチ部。「1」がロアリンク。「2」がトップリンク。共にフック式の為作業機をすくい上げてドッキング。PTOシャフトもスプライン式でワンタッチ。規格モノのヒッチのため管理作業用の機械はメーカーを問わず装着可能。いわゆる「流派超越合体」が可能。ちなみに田植のみの一般機は取り外す必要がないため完全固定式。で右が散布機に合体変形したもの。
つづく To Be Continue