水田管理用ビークル その後  老兵は死なず。
哀しいかな既に生産中止
平成8−9年に政府のキモ入りで開発された水田管理用ビークル、液剤少量散布機と粒状物散布機の2機種のみの発売で生産が中止された。理由は多分、「思ったより売れない」のとベースになる「田植機のモデルチェンジ」が原因と思われる。
平成18年に使用時間1000時間を超えたため、田植機の更新。これまで本機は共用し、田植え作業と散布作業で作業機の付け替えで対応していたが田植機のニューマシンの導入で旧車体は「散布専用機」として余生を過ごすことに。
マーカーベースを外して 分草ガードを着ける。
今まで機体が共用なので付け外しがメンドーなので着けっぱなしにしてあったマーカーのベースも外して、分草桿を取り付けた。
のだが、この分草ガードが「何で?」って感じで着けにくい。
ナックルのテーパーネジを外して長いサイズのボルトと交換しブラケットを取り付けるのだが、隙間が小さいので厚いソケットは入らないし、テーパー嵌合の為「やたら」堅い。
写真のようにナックルの所のテーパーボルトを長いサイズに交換して分草桿取り付けブラケットを装着するのだが、ボルトを抜くにも後側(奥)との隙間がやたら小さいので普通の厚さのソケットが入らない。おまけにテーパー嵌合で「やたら堅い」
写真のSNAP−ONのロングでも緩まない。かといって上にはステップがあるのでインパクトも使えないので600mmの超ロングのハンドルと肉の薄いアルミホイル用のソケットを使ってどうにか外せた。ブラケットも下部はギアケースのネジと共止めする念の入れよう。
こちら側はタイヤを外して作業したが実は大失敗。レンチを使った際に「抑えが効かない」ので締めたり外したりするとタイロッドが簡単に動いてしまう。反対側はタイヤを着けたまま足で踏ん張って作業した方が「遙かに」ラクだった。見かけによらずタイヤもむっちゃ重かったし・・・・
このブラケットに分草ガードを取り付けるのだが、右写真で分かるように「外側にネジ止め用の「角ナット?」が溶接してあるので、分草ガードは、「ブラケットの内側から外に向けてボルトを付ける」ハズなのだが、そのように取り付けると何故かタイヤがガードの中心から大きく外れてタイヤの外側に分草ガードが接触する。タイヤを分草ガードの中心にしようとするにはブラケットの外側から内側に向けて分草ガードを取り付ける事になる。
本来ガードの内側に取り付けるハズの分草ガードだが、タイヤに干渉するので外側に「逃がす」ようにブラケットの外側に。 左のように本来「反則」位置に取り付けるとタイヤは分草ガードの中心に来る。
分草ガードを取り付けて使用した結果は、稲草が、生長した状態で「条間」を若干上手く「分ける」程度で、ぶっちゃけ「あんまり変わらん」。別にデメリットも無いのでこのまま使っているが、ガードとタイヤの間に「泥が詰まる」ため洗車時に少し面倒。あんまし洗車の手間がかかれば容赦無しに「外す」
1日の作業を終えてから、粉化した肥料が湿度で固結するのを防ぐのに必ずホッパーの中をエアブロー。大体8ha散布ごとに、バラバラにして徹底的に水洗いする。

外せる箇所、部品は全部外して徹底的に洗浄。こびりついた肥料の汚れも歯ブラシで徹底洗浄。吹き出し口も分割して洗う。ホースからゴム部品までとにかく徹底的に洗う。部品を外して、洗って約半日。

ホッパー下部の繰り出しロールも下から高圧洗浄。この季節、跳ね返りの水しぶきで全身ベタベタになるが、その方がかえって涼しくて気持ちが良い。

本体側もカバーを全て外して徹底的に洗浄。ホッパーの中も繰り出しロールを回しながら高圧洗浄機で肥料の「こびりつき」を落とすべく洗浄。
ちなみにこのプーリーが径を変更してブロアーを増速したもの。櫓の上部中央に夜間の安全確保(追突され防止)にバイク用のLEDテールランプを取り付けた。尾灯、制動灯ともに点灯させてあるのでメーワクな程明っるいぞー。
2008年7月で本機使用時間1082時間。今や、生産中止になって欲しくても手に入らない機械だけに徹底的に手入れして長期間つかうつもりでいる。が、何せ生産台数も少なく特殊なので部品を発注してから届くまでに時間がかかるのは、方がないと割り切るしかない。
2006年、吹き出し口を電柱の支線に引っかけて割ってしまったので注文すると部品の形状が変わっていた。
折れて(折って)しまった吹き出し口を付けるエルボ。右が現在の新品の部品、形状が違う。折れた部分の「突起」の太さも違う 左が旧部品(折ったやつ) 右が新品。旧部品はテーパーが付き絞り込んであるが、新品は「ズン胴」
吹き出し口などの樹脂部品は、肥料の通過の摩擦で、若干ではあるが摩耗してくる。ゴム製の送風パイプも劣化して数年で割れてくるし、ブームへのパイプも経年劣化で割れが生じてくる。部品が供給されている間に真っ先に壊しそうなブームの樹脂部品だけでも一通り注文して、「ストック」で手元に持っておこうと思っている。
まぁ、無ければJAを通じてメーカーさんに「ムリにでも作ってもらう(作らす)」つもりですけど・・・・
税金突っ込んで開発した機械だろうに。「無い、では済ませませんぜ」
つづく (と思う・・)
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