24.小細工あれこれ
普段何気なく機械を使っているときに、場所によっては鉄板の角がそのままで、何かの拍子に不注意でアタマや体をぶつけて「わっ!危なっ、怪我しそう」とか「何でこんなに使いにくい?」とか注油箇所なのにカバーの中とかで「もうちょっと、何とかならんか・・」ってコトが多々。
ならば自分の機械、使い易いように細工したら良いんじゃない?ってコトで小細工あれこれ。建前として「安全性、操作性、作業性の向上」のためにあくまでも自己責任でやってますので、保証が効かない、とか壊れた・・とかは、細工する人の責任で。自分の失敗を人のせいにしないように。
1、脱落防止。
トラクターの燃料キャップ。給油をして給油口のフタを「そこら辺」に外して閉め忘れ、そのまま出発ってコトが多々あった。M1の場合なんてフェンダーの上に置いたまま出かけることが多々あり、大抵は道路に出る前に気づくのだが、何回かは圃場まで2kmほどそのまま走ったことがある。
幸いにして紛失したことはまだ無いのだが、うっかり防止に「キャップを物理的に給油口の近くに固定」してしまえば、こんな「うっかりミス」を防げるだろうと、ボールチェーンで固定。振動などでの脱落防止にラリー車等では「当たり前」にやっているコトなのだが、さすがに給油口にぶら下がっているとなんぼ私でも閉め忘れるコトは、ない。
100円ショップで見つけた5mmのボールチェーンキーホルダー。長さも結構あるしキーリングが通してある所は5mmの穴になっているのでボルトが通る。フタの中央に穴を開けてボルトナットで固定。ねじれ防止にしっかり固定せずにセルフロックのナイロンナットで固定。
こんなコトは稀だろうが、トップリンクの作業機側のRピンが抜けてトップリンクと作業機(正確にはクイックヒッチ)の固定ピンが抜けかけて、蒼ざめたコトがあった。知らずに走って抜け落ちれば、作業機が「尻餅」を搗くように後方に脱落。思っただけでも「かなりコワい」。
作業機クイックヒッチのトップリンク。Rピンで留めてあるだけなのでRピンが抜けるとトップリンクのピンも抜けるのでタイラップで固定 こちらは本機のリフトロッド。滅多に抜けることはないが、転ばぬ先の杖ってコトでステンレスの針金を巻き付け捩って固定。
対策としてRピンの抜け落ち防止に「タイラップ」で固定。これで抜けることは、まず無いであろう。写真はGM、M1はご丁寧にステンレスの針金を巻き付けて捩って固定。 バイクでよく使う「ツイストワイヤーで固定」ってヤツである。このときワイヤーツイスターを買おうかな?ってホンキで思ったくらいですから。
2、足下明るく
トラクターでの夜間作業で圃場間の移動や作業が終わって路上走行する際に安全の為にブレーキを連結するのは常識。非連結時に警告灯が点いて注意を促す様にはなっているが、古い機械だと警告灯が付いてない。
警告灯があっても、いざ連結する際に暗闇では手探りで連結するのでは心許ないし、一目で分かるように足下に照明を。
ブレーキペダルの所に足下照明。ライトONで常時点灯にしてある。あんまり明るくても目障りだし電気喰うのでエーモンの5mmの小さなLEDをアルミ板をL字に曲げたステーに付けて両面テープで貼り付けてあるだけ。
また「連結」−「非連結」が一目で分かるように「反射蛍光」のテープを連結金具に貼り付け。「赤いのが横一文字」で連結。この程度だと作業中でも光は全く気にならない。これはGM。
3、握り易く
個人の好みもあろうが、レバー類の握り心地、握り具合。自分が握り易いようにレバーの握りを交換。
コンバインのアクセルレバー。標準のが細かった上に、割れてスッポ抜けたので、これも「SNAP−ON」のドライバーの柄に付け替え。握り心地は「超GOOD!」(ふるっ!!) 前にも紹介したトラクターのポジションレバーとPTOレバー
これも2つとも「SNAP−ON」のドライバーの柄。
4、ネジを付け外し易く。
コンバインの一番二番ラセンの掃除口などを固定してある蝶ネジ。これが外す時に以外と堅い。手が痛いのでプライヤーなんかで回すけどめんどくさい。もっと簡単に手でサクッと外せる様にならないものか?ってなコトで
蝶ネジで固定されていたのを付け外しがラクなノブナットに交換。蝶ネジの場合、現場で外していて草やワラの中に落としてしまうと探すのに苦労するが、これだとデカいので発見も容易。ローレット付きのユリアネジでも堅く締まっていると結構外すのに苦労する場合がある。5mmまでならユリアネジ、6mm以上ならこのノブナットの方がラク。ホームセンターで簡単に手に入る。
この種のノブボルトは以前からヤンマーや三菱のコンバインの外板のカバーに使われているが、外板だけでなく、カバー内の蝶ネジの代わりに採用して頂きたいものである。現場での紛失防止の観点からも(こんだけデカいと探すのが超容易)お願いしたいものである。
色彩(玄米)選別機 KG−A205 掃除の際に取り外すナットをレンチを使わず「サクっ」と手で外せる様にノブナットに交換。作業性は格段に向上。図中の赤丸内のボルトを全てノブナットに変更。
玄米選別機の上部のボルトを手で外せる様にノブナットに交換。掃除の際に頻繁に付け外しするので手で外せることで、作業性は格段に向上した。
標準でノブナットにしてくれれば、もっと良いのに・・・
こんな具合に自分が不便、使いづらいと思った所は、自分の機械なんだからビシバシ小細工を加えて迷わず使い易くイジり回す。
当然、あくまで自己責任で。
つづく To Be Continue